Ullman先生が、教育者が学生にアドバイスする際の心得をCACM誌に書いていて、 斉藤先生がその日本語訳を公開されている。素晴らしい。

学生を成功に導くアドバイス 〜学生にアドバイスをする教師へのアドバイス (そして、教師が学生から学べること)
http://leoclock.blogspot.com/2009/04/ullman.html
http://portal.acm.org/citation.cfm?id=1467247.1467260

教育者ではなくても、他人と一緒に学びながら仕事をする立場の人なら、何かし ら感じるところがあるんじゃないかと思う。

個人的にはここが気になった。

教師のゴールとは、どうやったら学生が自分自身の力で考え、アイデア を組み立て、問題を解ける人になるかを教えることだ。
...
起業は学位論文よりより大きなインパクトを我々の生活に及ぼし得る。
...
私のキャリアでの様々な仕事のうち、私が最も誇りに思うのは、 53人のPh.D.コースの学生と、それに続く弟子たちだ。

結びの一言については、Tanenbaum先生も同様のことを言っていた。

Some notes on the "Who wrote Linux" Kerfuffle (Japanese)
http://www.kt.rim.or.jp/~hisashim/ast-brown/followup/

私がこれまでにしたなかで最も重要なことは、驚くほど優秀な生徒、 特にPh.D.を大量に送り出したということだ。私のホームページの リストを見てほしい。彼らは偉大なことをやってのけている。私は 母鶏のように誇らしい気持ちでいっぱいだ。 ... 教授というものは、生徒が自分を超える栄誉を手にするとうれしいものだ。

人材の大事さはいくら強調しても足りないということだろうと思う。