なるのか、なすのか?(To Be Or To Do?)
「タイガー、ある日お前は道が分かれる場所へ来る」彼は言った。「そして決心 しなければならなくなる。どちらへ進みたいのかを」。彼は片手を上げて指さし た。「もしこちらの道を行けば、お前は何者かになれる。妥協をせざるをえなく なるし、友に背を向けざるをえないこともある。しかしお前はクラブのメンバー になり、昇進し、いい仕事に就くだろう」。そこまで言って、ボイドはもう片方 の手を上げ、別の方向を指した。「あるいは、あちらの道へ進み、何事かをなす ことができる――祖国と、空軍と、自身のために。もし何事かをなそうと決めたな ら、昇進せず、いい仕事に就けないかもしれない。まず確実に、上役たちのお気 に入りにはならないだろう。だが、自分に嘘をつく必要はなくなる。友に対して も自分に対しても誠実でいられる。そしてお前の業績は世界を変えることになる かもしれない」。彼は立ち止まり、士官の眼と胸の奥を見つめた。「何者かにな るか、何事かをなすか。人生では、点呼がかかることがある。そのときは、心を 決めなければならない。なるのか、なすのか。お前はどちらの道を行く?」
ジョン・ボイド(米国空軍大佐, 1927-1997)
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Original English edition:
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To Be Or To Do? Defense and the National Interest
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