2009-02-12..13

Developers Summit 2009に行った。

Developers Summit 2009
http://codezine.jp/devsumi/2009/

  • 未来へつながる言語〜ある言語おたくの視点から / まつもとゆきひろ 氏

いつもの話だったので安心して、途中で人と話しに外へ。ごめんなさい。

関さん中内さん和田さん荻野さんとランチ難民になりつつお昼を食べた。

  • Ruby 1.9の現状と導入ポイント / Yugui 氏

自作スクリプトを1.9に対応させるための情報収集の一環として。想像どお り、m17n関係で作業が発生しそう。

DocDiffは複数のエンコーディングに自前で対応しているので、同じものを1.8 と1.9の両方で動かすのは難しそう。パッチを取り込んで整理して0.3.xを出し て、その後1.9に対応させて0.4を出す?

  • ブラウザJavaScript高速化JITバトル最終決戦 / 森田創 氏

speakers cornerでMozilla Japanの浅井さんに各種プラットフォーム対応の話 などをお聞きする。CSS printよりもmobileへ注力するのは組織として正しい と思う。

森田さんにiLiadというebook readerを見せてもらった。

http://en.wikipedia.org/wiki/ILiad

薄くて軽い。粗いし遅いけど、用途によってはこれで十分。紙やPCと使い分け ればいい。過渡期の製品でこれなら、いずれいいものが出てきそう。楽しみ。

森田さんは理系文学青年なので、話しているとなんだか共感してしまう。(姓 が同じなのは関係ない。)

SE社の栗原さんに久しぶりに会った。


ジュンク堂書店新宿店 トークセッション詳細情報
http://www.junkudo.co.jp/newevent/evtalk-shinjyuku.html#20090212shinjuku 『プログラミング言語Ruby』出版記念トーク
―「まつもと ゆきひろ、大いにRubyを語る」―
まつもとゆきひろ(著者) × 卜部昌平(監訳者)
2009-02-12 19:00..21:00

本の内容の紹介と若干のバックステージ話。和やかで楽しかった。

最後に少し時間があったのに誰も質問しなかったので、もったいないと思って 手を挙げた。

卜部さんへの質問:

  • Q. 今後の1.8系のメンテナンス計画はどのようにお考えか。

  • A. 自分がすべてのバージョンをリリースマネジメントしているわけ ではないので、他のバージョンはそれぞれの担当の方が判断する だろう。 自分に関しては、特にこうしたいということはなくて、来るものは なるべく受け入れたい。

まつもとさんへの質問:

  • Q. 今後Rubyにおいて実現したいこととして、スライドに書いてあった もの(selector namespaceや高速化など)以外ではどんなアイディア をお持ちか。

  • A. 難易度は高いが1つのプロセスに複数のVMを含むMulti VMなども考えて いる。(mod_rubyのような)組み込み用途で役に立つだろう。マルチ コアを生かせるかもしれない。


その後高井さん幹事の懇親会に参加。いろんな方とお話しできた。

『プログラミング言語Ruby』出版記念トーク懇親会
http://atnd.org/events/297


翌日もDevelopers Summit 2009の2日目。

遅れてしまい聞き逃す。資料を読んだ限りでは、検索用の索引だけRDBMSに キャッシュして、データ自体はODBMSに格納するという作戦らしい。なるほど。

Nexediは「FLOSSの」「自社プロダクトで」「ビジネスを成立させて」、さら に日本にまで進出してきている。かなりすごいことだと思う。

  • アート・オブ・アジャイル デベロップメント 〜テストが駆動するビジネス価値〜 / 木下史彦 氏

これだけの実績を持っていて、agileを実践しているのは2005年からだという から驚き。「腹をくくった」「目の前の人を助けたい」という言葉が印象に 残った。

  • Developers [Media] Summit

メディア関係者のLT集。

稲尾さん:良い意味で混沌にリードさせている。
瀧澤さん:DRMはしないが権利者への配慮も忘れない。
飯岡さん:編集者(ユーザ)と開発者の距離を縮めたほうがうまくいく。
長尾さん:QConやります。
星さん:お客が値付けするのもありでは。

自分で道具を作る人がもっと増えると、楽しくなりそう。

  • パネルディスカッション:テストを行うこと、テストを続けること / 和田卓人 氏/ 関将俊 氏/ 太田健一郎 氏

これは素晴らしかった。最後しか聞けなかったのが悔やまれる。 「ソフトウェアおよびプロセス=チームが成果物」は何度でも思い出したい名言。

東京駅で関さんを見送って帰宅。

人と会って話すのが一番楽しい。


仕事関係ではうれしい話と悲しい話を聞いた。お世話になった人が何人か、出 版業を去るようだ。いい判断でありますように。

できる限りうれしい話を増やそうと思う。