lennyで設定しなおしたのでメモ。

OTFパッケージのインストール

vfdata-otf-ptexパッケージをインストールしておく。

% sudo dpkg -i vfdata-otf*.deb

ptexとdviwareのための仮想フォントが適切な場所に用意されるほか、いろい ろ設定される。

DVIPDFMxの設定:フォント

/usr/share/fonts以下の適当なディレクトリにフォントの実体を置く。

% sudo mkdir -p /usr/share/fonts/opentype/hiragino
% sudo cp HiraMinPro-W3.otf /usr/share/fonts/opentype/hiragino
...
%

DVIPDFMxからフォントが見えるようにする。

% sudo ln -s /usr/share/texmf/fonts \
             /usr/share/texmf/dvipdfmx/fonts
% sudo ln -s /usr/share/fonts/opentype/hiragino \
             /usr/share/texmf/fonts/opentype/public/hiragino

見えているか確認する。フォントファイルのパス名が表示されたら大丈夫。

% kpsewhich -format "opentype fonts" HiraMinPro-W3
/usr/share/texmf/fonts/opentype/public/hiragino/HiraMinPro-W3.otf
%

不具合があればサーチパスを表示させて、フォントを置いた場所が含まれてい るかどうか確認する。

% kpsewhich -progname dvipdfm -show-path "opentype fonts"
...
%

DVIPDFMxの設定:CMAP

  • cmap-adobe-japan*パッケージをインストールする。
  • dvipdfmxがcmapを参照するよう設定されていることを確認。

/etc/texmf/texmf.d/80DVIPDFMx.cnf

% dvipdfmx
CMAPINPUTS = .;/usr/share/fonts/cmap//

この設定では、まずカレントディレクトリ(.)を探し、次に /usr/share/fonts/cmap以下を再帰的に(//)探す。

DVIPDFMxの設定:フォントマップ

ここでは普段platexとdvipdfmxの組み合わせでしか使わないと仮定して、 DVIPDFMフォーマットのマップをシステムワイドに設定してしまう。

  • dvipdfmx.cfgではdvipdfm.mapとcid-x.mapのみ生かす。
  • 普段は dvipdfmx -f jis-cjk … のように実行する。
  • 特定のフォントを使うときは dvipdfmx -f jis-cjk -f hiraginox … のように使いたいフォントに合ったマップを指定して実行する。

/etc/texmf/dvipdfm/dvipdfmx.cfg

 %% Font Map Files
 %%
 %% teTeX 2.x and TeXLive using updmap (pdfTeX format)
-f  pdftex.map
+%f  pdftex.map

 %% teTeX 2.x and TeXLive using updmap (DVIPDFM format)
-%f dvipdfm.map
+f dvipdfm.map

 %% teTeX 2.x and TeXLive using updmap (DVIPS format)
 %% MiKTeX 2.2 and 2.3
 %f psfonts.map

 %% Put additonal fontmap files here (usually for Type0 fonts)
-f  cid-x.map
+%f  cid-x.map

システムワイドな設定を使わずに、dvipdfmxのコマンドラインで指定してもよ い。その場合は

  • dvipdfmx.cfgではmapを全部コメントアウトする。
  • 常に dvipdfmx -f dvipdfm -f cid-x … のように使うマップをすべて指定して実行する。

トラブルシュート

困ったらおまじない。

% sudo mktexlsr
% sudo update-texmf