「骨」展が終わりそうなので見てきた。

21_21 DESIGN SIGHT-「骨」展 Bones
http://www.2121designsight.jp/bones/ 会期:2009年5月29日(金)- 8月30日(日)
時間:11:00 - 20:00(入場は19:30まで)
休日:火曜日

骨をテーマにした展覧会。山中俊治さんのディレクションで、自然の生物の骨 や、工業製品の骨や、アーティストが骨をテーマに創造した作品が展示されている。

Blogに詳細や背景の話が載っていて面白い。

山中俊治の「デザインの骨格」
http://lleedd.com/blog/

個人的な見所は、虫型ロボットのPhasma。はしっこい昆虫のように走り回り、動 きだけで生き生きとした表情を見せてくれる。

takram design engineering「Phasma」
http://www.2121designsight.jp/bones/work_11.html
生き物の形状ではなく、走りの力学的原理をまねした六足走行ロボット。 「Phasma」とは魂や息を意味するラテン語。

クリエイターズトーク2「生き物をまねする」
http://www.2121designsight.jp/bones/event_0620.html

動いている様子が上映されており、台に固定された実物をボタンで駆動させて見 ることもできる。

作者インタビューが面白い。作品説明にあるとおり、生物の機能を実現するため には、形を似せればいいとは限らず、その原理を見つけることが大事だという。

Phasmaも昆虫のような複雑な脚を持っているわけではなく、ピストンのような脚 しか持っていない。前後に向きを変えることと地面を突くことしかできない。で も動き出すと、生きている虫そのもの。そして虫と同じく3点で支持しているの で安定している。

形ではなく原理を追究せよ、というのは他の分野にも通じるかも。

エンディングトークもちょっと聞いてきた。パラリンピックで活躍しているアス リートやイラストレータさんを迎えての義肢に関する話。

エンディング・スペシャルトーク「未来の骨」
http://www.2121designsight.jp/bones/event_0823.html
本展ディレクター山中俊治とスポーツ義足製作の第一人者として 活躍する臼井二美男による、身体の延長としての義肢のデザインを 通した「未来の骨」についてのトークイベント。臼井氏製作の義足を 装着し様々な分野で活躍する3名を招き、義足アスリートによる 走行実演も行います。

運動のための機能はかなり発達してきて、次は社会とのかかわりが改善の焦点に なってきているらしい。ミニスカートとブーツといったファッションを楽しめる 膝小僧のある義肢を作ってもらったという話があった。

知らないことについて実際の話を聞けたのはよかった。改善の余地があって、か つ社会的に意義があるという話は、聞いていて刺激を受ける。

また、基本的な機能が足りたら次は品質というのは、どの分野にも通じるかもし れない。

山中さんの作品や展示は、いつも目的を持った設計が中心にあるので面白いなあ と思う。規模は大きくないけれど、粒ぞろいなので、この手のが好きな人にはお すすめ。