2009-10-31
日記終了
2009-10-24
とちぎRuby会議02
秘密に少しだけ近づいた気がする。 言葉にすると大部分が消えてしまうんだけど、自分の解釈をメモ。
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フェアな評価が信頼を生む
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他人を助けることが自分のためにもなる仕組みの上では、自然と協力が生 まれる
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評価の基準がメッセージとなっている
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互助が習慣となり、文化として根づくと、疑問に思わなくなる
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- 信頼による互助のメリット
- 個人がバッファ(貯金)を溜め込まずにみなのために使うので、バッファ が細切れで死蔵されず全体で生かされる
- 余裕がある
- 組織が安定していて、細かいことで汲々とする必要がない
- 人材の流動性がある
- 合わない人は自然と離れていき、合う人が集まっている
- 合わなくても異動で済む。致命傷になりにくい
- 傘となる人の存在
花を真似るのではなく、土壌を真似る必要がある。
2009-10-23
本の印税
本の印税について興味深い記事が公開されている。
- Pragmatic Bookshelf (2009):
http://pragdave.blogs.pragprog.com/pragdave/2009/10/pragmatic-bookshelf-royalty-rates.html - Apress (1) (2009):
http://beginningruby.org/what-ive-earned-and-learned/ - Apress (2) (2007):
http://ejohn.org/blog/programming-book-profits/
まとめるとこんな感じ。
a) 50% of profit (e.g. Prags) b) 10-20% of sales (i.e. Apress) c) 8-1X% of suggested retail price (i.e. most jp publishers)
aは利益を折半している。ただし純利ではなく粗利(gross profitないし operational profitといったところ?)。要するに著者と出版社は利益だけでな くコストの一部(編集費の類)も折半する。
bは売上の一部を支払っている。あとこのApressという出版社独自の話だけど、著 者にadvance (前払金)を支払っている。プロや学生にとってはありがたいだろ うと思う。
cは小売価格の一部を支払っている。日本の出版社はこれが多いみたい。
個人的には、steakholderと苦楽を共にするやり方がいいかなあ。
2009-10-20
やっぱりこの形式での日記は無理があるなあ。
2009-10-19
義憤
義憤を感じたら要注意。独り善がりな思い込みかもしれない。
2009-10-18
Generative books
本の内容の一部を手続きで生成するというのは、記述を抽象化できるので、基本 的に良い考え。ただし事前に静的に生成しておくのではなく、ビルド時に動的に 生成する場合は、意図どおりに生成されているかをチェックする仕組みが必要。
例えば、本文中のサンプルコードの実行結果を埋め込む場合や、索引の読みを動 的に生成する場合、ツールや辞書のバージョンによって結果が変わりかねない。 (枯れたツールや寿命が短い本は例外。)
増刷や改訂に備えたビルド環境の保全も考えなきゃいけない。
2009-10-17
人間向けソフトウェア
コンピュータソフトウェアもテクストも、解釈に使われるプラットフォームが違 うだけでどっちもソフトウェアで、支援ツールやノウハウを共有できる。
Literacy
リテラシーと言えば文字の読み書きだけど、そのうちプログラミングもリテラシー に含まれるようになるだろうなと思う。今でも表計算ソフトの関数とかはみな普 通に使っているわけで。
IdeoType 0.2
IdeoType 0.2で追加したGauche版の変換器を使ってみている。それなりに使えそ うな気はしていたけれど、思った以上に実用的。
- 0.1(XSLT版のみ)
中身はXHTML->LaTeXのスタイルシート。UIなどはRubyで記述。- Pros
- 高速
- Cons
- 本ごとの柔軟な対応が難しい(XSLTが汎用言語ではないため)
- Pros
- 0.2(Scheme(Gauche)版が追加)
XSLTプロセッサの劣化サブセット(xsl:apply-templatesとxsl:document相当) に、XHTML->TeXMLとTeXML->LaTeXのスタイルシートをバンドルしたもの。- Pros
- 強力で柔軟(頑張れば何でもできる)
- トラブルシュートが楽(中間形式にTeXMLを採用したおかげ)
- Cons
- 遅い(非効率な書き方の問題)
- Pros
0.1に比べるとだいぶまし。ただし自分以外の人に使ってもらうという点では、ま だ全然。
- todo
- 動的なカスタマイズを容易に
- パフォーマンスを改善する
- Ruby版(libxsl-rubyで、テンプレートをXSLTではなくRubyで記述できるよ うになったら試す。パフォーマンスととっつきやすさの両方を満たせそう)
- XSLT版を削除する(0.3で)
運動
走って泳いで心地良く疲れた。
2009-10-16
編集文献学
編集文献学という学問分野を初めて知った。テクストの執筆から解釈や派生にい たるまで、その編集過程が研究の対象らしい。
A First Step Toward Developing an Editing System for Humanities Research Based on German Scholarly Editing Theory : The Structuring and Implementation of Information from Kafka’s Text
http://ci.nii.ac.jp/naid/110006291451/
編集文献学に基づく人文科学資料エディティング・システム構築の試み : 第一段階としてのカフカ・テクスト情報の構造化と実装 [in Japanese]
ちょっと聞くと、分散バージョン管理システム(DVCS)でかなりの部分を解決で きそうにも感じるけれど、そう簡単ではなさそう。
- 文字だけでなく図の変遷も扱う必要がある。
- 「削除」「追加」だけでなく、「移動」「コピー」「入れ替え」も扱いたい。
- 過去の作品だとテキスト部分のソースが原本の写真だったりする。
- コミットメッセージ以外にもメタなデータをいろいろ扱う必要がある。
あと、XMLにマップすると単一の切り口によるツリーとしてしか表現できず、その ことが問題になりうるというのは、言われて初めて気がついた。(例えば部分Aと 部分Bが、節は異なるが同じ見開きに載っている場合、両方を要素で表現すると入 れ子が崩れる。)
Markdown
Markdownにアンカーを表現する記法が見当たらない。でも生のHTMLで@idを書くの はぞっとしない。こういう複数のトピックを1ファイルに詰め込んでだらだら書く には向かないかも。でも楽をしたいから簡易マークアップを使っているのだよな あ。
本の原稿をWikiで書けるか
厳密には、コンピュータ系の専門書の原稿を簡易マークアップで記述できるかと いう問い。5、6年前から人にも聞かれるし自分でも考えている。
短い答え:
ケースバイケース
長い答え:
紙向けに出力しなければいけないとなると、結構大変。紙向けの最終原稿(カ メラレディ原稿を機械的に生成できるソースという程度の意味)を表現するに は、少なくとも索引と改ページ位置の制御をサポートした記法が必要。(実際 にはそれ以外にも柱などいろいろある。)
あとユーザが楽に機能拡張できないと本の多様性に対応できない。囲み記事が 5種類あるとか、普通の索引に加えて関数索引を付けたいとかいうときに対応で きるか。
最終原稿じゃなくてドラフトまででいいなら、またはそもそも紙向けに出力し なくていいなら、比較的楽。でも最終原稿まで記述できないと旨味が半減する のも事実。何事もトレードオフだし、何をもって「*で書く」と呼ぶかという解 釈にもよる。
だから結局、拡張可能な「原稿記述言語」が必要になるんだろうな。ただし強力 なだけに濫用されたときにひどいことが起きがち。解決策として、機能と原稿を 別の言語で記述させるというAntのアプローチは良さそう。個人的には microformatでどこまでしのげるか行ってみるつもり。
Micro-project management
数人の小さなチームが数ヶ月だけ一緒に働く小さなプロジェクトを、一人で同時 に数十件、うまく進める方法を知りたい。建築や製造業でのPMのノウハウはいろ いろ聞くのだけど、出版業は規模があまりに小さくて応用しにくい。
今のところ有力なアドバイス:
- メンバーの大半が毎回異なると蓄積が生かされないので、うまくいったらメ ンバーをころころ変えるな
話が長い
自分用のメモにしては長くなってきた。どうせ自分は読めば思い出すから、キー ワードだけでいいか。誤字もな幼い。
2009-10-15
acquisitions editor(原稿入手担当編集者)
planning/developmental editorだけじゃなく、acquisitions editorも必要ね。 トピックに詳しい必要はなくて、要領が良くて気配りできる人が向いてる。 自分でacquisitionやってたら4-8冊/年くらいのところが、有能なaeが他にいてく れれば8-12冊/年くらいいける気がする。
公開の場で書く際の個人的なルール
- 他人のことは原則として書かない
2009-10-14
朝方生活で成果を出している方の話を傾聴。憧れる。
2009-10-11
羊羹が買えなかったショックのあまり、パンを買ってしまった。
2009-10-10
オーダーメイドとDIYについて考えている。
- Self-service, Prorated Super Computing Fun!
http://open.blogs.nytimes.com/2007/11/01/self-service-prorated-super-computing-fun/
2009-10-09
給付型の奨学金が増えるといいなあ。
2009-10-08
メールばかり書いていて、エディタに触れる暇がなかった。
2009-10-07
ファーニッシュトな賃貸住宅がもっと増えてほしい。
2009-10-06
URL難読化サービスは苦手。
2009-10-05
blogger が使えない
http://d.hatena.ne.jp/ku-ma-me/20091004/p2はてなダイアリーって思ってたよりいいものなんですね。
jwz - Livejournal Deathwatch
http://jwz.livejournal.com/1099745.htmlI’ve started divesting myself of reliance on them.
2009-10-02
MS Moneyでも買うかと思ったらディスコンしてた。
2009-10-01
日記をつけてみる。
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